第1回:日本の長期的な人口推移の見方

掲載日:2017年1月11日(水)

2015年(平成27年)12月に総務省統計局が公表した『人口推計』によれば、2015年(平成27年)7月1日現在の日本の総人口(確定値)は、1億2,696万人となっています。

年齢階級区分で内訳を確認すると、「0歳から14歳」の年少人口は1,614万人(12.7%)、「15歳から64歳」の生産年齢人口が7,716万人(60.8%)、「65歳以上」の高齢人口では3,366万人(26.5%)となっており、約4人に1人が65歳以上の高齢者という現状です。

今後、2025年(平成37年)には1億2,066万人(3.3人に1人が高齢者)、2048年(平成60年)には1億人を割り込み、2050年(平成62年)には9,708万人(2.5人に1人が高齢者)まで総人口の減少と少子高齢化が進展すると見込まれています。

さらに、2075年頃に日本の総人口は、第二次世界大戦の終戦時と同程度の7,100万人台まで減少後、2100年頃には5,000万人台まで減少すると国立社会保障・人口問題研究所は(中位)推計しています。

これから日本は、少子高齢化により「人口減少の時代」を迎えるのかと思いますと、不安な気持ちになりますが、日本の人口推移を遡って見てみますと「ありがたい」ことに気がつきます。

『日本の人口の長期的推移(図1)』をご覧いただくと、日蓮上人が立教開宗された鎌倉時代の幕府成立時(1192年)の総人口は約757万人、始祖「広宣院安立大法尼(杉山辰子先生)」がご生誕された1868年(明治元年)でも、総人口は3,330万人に留まっています。

今日のように日本の総人口が急激に増加した時期は明治以降で、1945年(昭和20年)の終戦時に7,199万人、1967年(昭和42年)には1億人を突破し、2008年(平成20年)の1億2,808万人をピークに減少に転じています。

現在(2015年7月)の総人口(1億2,696万)と比較しますと、1868年(明治元年)の総人口は、約4分の1程度であり、日本の総人口はこの約150年の間で急激に増加したことが確認できます。

この背景には、文明開化以降の科学・産業・医療技術等の進歩による生活環境等の向上と平和により、私たちは今この時代にその恩恵を受けて生かされていることに気がつきます。これは本当に「有り難い」ことです。

また今後、少子高齢化に伴い「15歳から64歳」歳までの生産年齢人口が減少することによる「国力低下」が懸念されていますが、日本人の平均寿命(2014年)は、女性86.83歳、男性80.50歳となっており、現実的にも元気な65歳以上の高齢者が多数おられます。

今後、「高齢者の年齢定義」の見直しや、「定年延長」等の改革が実現すれば、個々の心身状況に応じた就労環境等が整備され、「生涯現役」で活躍できる社会が到来します。そうなれば、実に「有り難い」ことだと思います。

年号 出来事など 人口 年号 推計人口
1192年 鎌倉幕府成立 757万人 2025年 1億2,066万人
1338年 室町幕府成立 818万人 2035年 1億1,212万人
1603年 江戸幕府成立 1,227万人 2045年 1億221万人
1868年 明治維新 3,330万人 2048年 9,913万人
1945年 終戦 7,199万人 2050年 9,708万人
1967年 人口1億人突破 1億20万人 2075年 7,088万人
2008年 人口のピーク 1億2,808万人 2100年 5,077万人

図1 日本の人口の長期的推移

出典:国土交通省国土政策局作成「我が国の人口の長期的推移」を基に作成・一部加筆。推計人口は、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)・中位推計」を基に作成。