大乗山法音寺は、明治42年1月、始祖・杉山辰子先生が法華経と日蓮主義をもって社会を感化・救済しようと、「仏教感化救済会」を創設されたことに始まります。

histry_img 昭和7年6月28日、杉山先生御遷化により、村上斎先生が第2代会長に就任。教団は、教化部門の「財団法人・大乗修養団」と、救済部門の「財団法人・大乗報恩会」とに分けて運営されました。

昭和22年2月3日、村上先生御遷化。常務理事であった鈴木修一郎先生が第3代会長に就任。鈴木修一郎先生は、日蓮宗僧侶として出家・得度。泰山院日進(鈴木修学、以下、御開山上人)と号されました。

昭和22年4月、日蓮宗昭徳教会開堂。昭和25年7月、大乗山法音寺と寺号を公称。

御開山上人は始祖・杉山辰子先生の理想実現に向けて邁進され、社会福祉法人昭徳会理事長、学校法人法音寺学園理事長をも勤め、法華経・法音寺三徳の布教拠点として、昭和37年6月7日に御遷化されるまでの15年間に、25の寺院・教会を各地に設立、現在40ヵ所にのぼる布教網(支院・布教所)の確固たる基礎を築かれました。

昭和37年6月7日、御開山上人御遷化。鈴木宗音上人が法灯を継承。同時に2法人の理事長に就任。以来、更なる発展を遂げ、各地の支院・布教所では、毎月定例の講話日・法座等を開催し、人々に 「慈悲・至誠・堪忍」の三徳の実行を説き、成仏=本当の幸せに導く布教活動を展開しております。

平成24年12月18日、鈴木宗音上人御遷化。鈴木正修上人が法灯を継承。現在に至る。

あゆみ

明治42年(1909) 1月 仏教感化救済会開創。
杉山辰子先生が、法華経と日蓮主義により慈悲・至誠・堪忍の精神を根底に置き、 同士を糾合して宗教活動と救済事業を行なうため、名古屋市東区清水町に仏教 感化救済会を創設し、物心両面から貧児の養育、被虐待児の保護、貧民の救助 並びに施療等の事業を開始した。
大正 7年(1918) 静岡県御殿場の神山復生病院に出向「ハンセン病患者」救済に貢献。
大正12年(1923) 関東大震災発生。
名古屋駅に緊急救援所を設け、救済するとともに、一番被害の大きかった東京・本所横網町の被服廠跡に支部を設置し、被災民に対して食料・飲料水・衣類等を施与。
小冊子「世界の鑑」を施与し一般民衆に防災のため正法への覚醒を促された。
昭和 3年(1928) 生の松原「ハンセン病療養所」経営継承。
御開山上人、杉山先生の養女・みつ女と結婚。福岡・生の松原「ハンセン病療養所」主任として赴任。
昭和 9年(1934) 仏教感化救済会を発展解消し、財団法人大乗報恩会を設立。
昭和11年(1936) 大乗報恩会本部事務所を現在地・駒方町に移転。併せて寮舎を建設し、 児童養護施設「駒方寮」を開設。
昭和12年(1937) 大乗会館(法音寺旧本堂)建立。(財)大乗修養団設立。
昭和14年(1939) 厚生省の委嘱を受け小児健康相談所及び駒方診療所を開設。
昭和19年(1944) (財)大乗報恩会を(財)昭徳会と改称
昭和20年(1945) 終戦。
昭和21年(1946) 戦災孤児・浮浪児の保護・養育に尽瘁。児童養護施設・名古屋養育院の運営継承。御開山上人日蓮宗にて得度。修学と改名。泰山院日進と号す。
昭和22年(1947) 4月7日 日蓮宗昭徳教会開堂。
昭和24年(1949) 精神薄弱児(知的障害児)養育施設・八事少年寮の運営を継承。
昭和25年(1950) 7月20日 寺号公称「大乗山 法音寺」となる。
昭和27年(1952) (財)法音寺、宗教法人に改組 。
(財)昭徳会を社会福祉法人に改組 。
昭和28年(1953) 学校法人法音寺学園設立。
中部社会事業短期大学開学。
昭和32年(1957) 中部社会事業短期大学、4年制に昇格。
日本福祉大学の誕生。
昭和33年(1958) 日本福祉大学附属立花高等学校開校。
昭和40年(1965) 八事少年寮を愛知県みよし市に移転。三好学園(定員200名)を開設。
昭和43年(1968) 新本堂竣工。始祖・安立大法尼第37回忌、御開山上人第7回忌、御報恩法要厳修。
昭和46年(1971)
開山堂竣工。
昭和47年(1972)
庫裡棟竣工。
昭和48年(1973) 大乗山法音寺落慶天童音楽大法要厳修。
昭和52年(1977) 大乗山法音寺、法人統一成就。全山支院制に。
昭和56年(1981) 日蓮大聖人第700遠忌、始祖安立大法尼第50遠忌記念事業、法音寺本堂増改築。大屋根竣工。
昭和59年(1984) 御開山上人第23回忌、御報恩法要厳修。同顕彰事業、自閉症者更生施設泰山寮建設。
昭和63年(1988) 三徳開教80周年・御開山上人第27回忌、御報恩法要厳修。
同顕彰事業、特別養護老人ホーム安立荘建設。
平成10年(1998) 三徳開教90周年・御開山上人第37回忌、御報恩法要厳修。
平成13年(2001) 御開山上人御生誕100年記念天童音楽大法要厳修。
身延山久遠寺にて御報恩大法要厳修(2千人団参)。
同顕彰事業、小原福祉ビレッジ建設。
平成14年(2002) 開基堂竣工(愛知県江南市・御開山上人御生誕地)。
平成15年(2003) ハワイ日蓮宗別院にて、御開山上人御生誕百年御報恩法要厳修。(242名)
平成20年(2008) 納経堂竣工。(開基堂敷地内)
三徳開教百周年御報恩大法要厳修。
平成22年(2010年) 三年間に亘る全山三徳開教百周年御報恩法要円成。